「それでもゴロウはゆく」と聞いて、何か聞き覚えがあるぞという方はどれくらいいるものでしょうか?もしかしたらいないかも?それとも想像よりも沢山いる?
と言うのもこのタイトル、ある本の名前をもじってつけたものだからです。
僕は、エーミールという少年が活躍する児童小説「エーミールと探偵たち」の大ファンで、初めて読んだ子供時代から現在にいたるまで、それはそれは大きな影響を受け続けているのですが、子供時代に同じくらい大きな影響を受けた本がもう一冊あります。
それが、吉岡たすく氏の「それでもサスケはゆく」 というタイトルの本なのでした。
そこでずっと以前から、自分自身について書き留める場として立ち上げるサイトの名前は、この本にちなんで「それでもゴロウはゆく」にしようと決めていました。サブタイトルの「大きくてちっぽけな侍の日記から」も同じ本の「小さいサムライの日記から」というサブタイトルをもじりました。この2冊の本を抜きに今の自分は語れないと思えたからです。
本との出会いはとても素敵なものです。特に生涯を共にすごせる1冊と出会えた幸運は格別。自分にとってかけがえのない一冊だと思えれば、それがどんな本でも構わないと思います。大切なのはそんな本と出会えるまでに、沢山の本との出会いを経たということです。いきなり都合よく「生涯の一冊」に出会えるということは稀だと思います。数多の本を読む過程に素敵な出会いが待っている・・・。
ただ単に読書が大事だとか、本は読んでおいたほうがいいよなどと言う気はありません。この世にはあなたとの出会いを待っている素敵な本が存在する、そのことを実感を持って伝えたいと思うだけです。
あなたはもう、そんな素敵な一冊と出会いましたか?